東尾理子

1975年、福岡県生まれ。8歳でゴルフを始め、92年には高校2年生で「日本女子アマチュアマッチプレー」で優勝を飾る。以後トップ・アマとして活躍を続け、94年には「全米女子アマ」ベスト8入り。翌年、フロリダ大学へ留学。99年8月には、日本のプロテストに一発合格。現在は日本ツアーのほか、試合解説やレポーターの分野でも活躍する。プライベートでは2009年12月に俳優の石田純一氏と結婚。料理が趣味で、アメリカ留学時代に身につけた栄養学の知識を生かしたヘルシーなメニューが得意。


 

結婚して1年とちょっと経ち、夫婦の食のスタイルができあがってきました。朝は夫の石田(純一氏・俳優)も私もトレーニングをするので、シリアルやフルーツ、卵の白身だけを使うホワイトオムレツといった軽いものを摂ります。これは、私がアメリカに留学していたときからの習慣。結婚したての頃は、ご飯とみそ汁、焼き魚やお浸しを並べた和の朝ご飯も試してみたのですが、私たちは朝から走るので、これは重すぎました。昼は、夫婦それぞれ仕事があり、なかなか一緒に食べる機会がありませんね。

夜は、できる限り夫婦で食事をしています。石田は「毎晩イタリアンでワイン」というイメージがあると思うのですが(笑)、実際はおいしいご飯とみそ汁、卵とのりさえあれば満足するタイプ。なので、これだけはちょっと贅沢して、佐賀ののり、自然卵、無添加のみそをお取り寄せ。出汁は時間があるときにまとめて取り、必要な分だけいつでも使えるように、製氷皿に入れて冷凍しています。ご飯は白米に玄米と雑穀をブレンド。ふたりとも食には気を使うので、塩分を控えて薄味のものを量を少なめに食べます。お酒も、私がほとんど飲めないので、石田も家では梅酒や焼酎をちょっと飲むくらいです。また、私は揚げ物とカフェインも摂りません。揚げ物は、体によくない酸化した油を含むといいますし、カフェインは利尿作用で体内の水分が減り、脱水症状で足がつりやすくなるからです。肌に影響が出やすいほうなので、チョコレートなど甘いものも控えています。でも、おやつは大好き。お腹がすきすぎないように、ちょこっとつまめるドライフルーツやミックスナッツ、グラノーラなどをいつも持ち歩いています。

結婚相手とは価値観が合うことが大切ですが、そのひとつとして、食の相性もとても重要だと思っています。石田とはそこが合うので、無理なく二人のスタイルに落ち着いたし、一緒に暮らしていて楽ですね。だって、パパ(東尾修氏・野球解説者)みたいな人だったら、絶対に結婚なんて無理!(笑)。石田とは毎日一緒にトレーニングできますが、パパは運動なんて全然しない。石田は体に気を使った食事を摂りますが、パパは好き勝手に暴飲暴食し放題。石田はお酒を少量飲むだけですが、パパは超大酒飲み。まあ、パパは「どちらが長生きするか、見てろよ」なんて冗談を言っていますが(笑)。

外食では、ナイフ&フォークではなく、お箸で食べられる肩の凝らない店が好き。こちらの2軒は夫婦でお気に入りのとっておきです。料理も、いつも注文する品を中心に紹介しました。牛スジ煮込みやポテトサラダなど、親しみのあるメニューなのに、家で作るのとはまったく違うプロの家庭料理を味わえますよ。