社会保障費の財源として取り沙汰されていたタバコ税の引き上げだが、2009年度の税制改正への盛り込みは見送られた。とはいえ、いずれ増税の俎上に載るのは間違いない。それだけに今回の騒動をきっかけとして、禁煙に取り組もうとした人も多かったはず。

家計のために禁煙を検討しているか?

家計のために禁煙を検討しているか?

こうしたなか、薬品メーカーのグラクソ・スミスクラインが20~40代の男女900人を対象に行った「喫煙に関する意識調査」に、面白いデータが示されている。禁煙を考えている既婚の喫煙男性に、その理由として「家計のために」があるかどうかを尋ねたところ、全体の52%が肯定的な答えを示したのだ。同社OTCマーケティング部マネージャーの中川賢一氏は「景気の悪化、物価上昇が世の中の禁煙ムードを促進させたのではないか」と見る。

今回の不況は長引く可能性が高く、収入減も覚悟しなければいけない。当然、小遣いカットの可能性も高い。そこで真っ先に節約対象になるのがタバコだ。なにせ喫煙男性の1カ月当たりのタバコ代は平均8910円。小遣いに占めるタバコ代の割合が「3割以上」の人も37.3%にものぼる。このままいくとワーキングプアならぬスモーキングプアに陥る恐れもある。

とはいえ実行するのが難しい禁煙。その秘訣を、中川氏は「本人の強い決意と禁煙補助剤の活用で成功率が高まる。当社製品の場合、6週間後の成功率は5割を超す」と語る。新年も始まったばかり、公共的にも禁煙環境が進むなかで「今年こそ」という喫煙者は増えるのかもしれない。

(ライヴ・アート=図版作成)