手数料収入で稼ぐ投資銀行に勝る理由

経常収益と本業利益(実質業務純益)の推移
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経常収益と本業利益(実質業務純益)の推移

じつは、この考え方は「CA本部という部隊を創設した際に宿澤さんが強調した」ことだった。顧客企業が永続的に成長することができれば、そこで新たな取引の可能性も生まれる。萩田はそれを忠実に守り、今や、IT関連分野で具体的な提携などが明らかになるたびに、そのライバル企業から「萩田、おまえが関わったのか」という電話がかかるまでになった。

しかし、萩田たちは存在の見えないステルスだ。