チャットだと気が強くなる“チャット弁慶”も現れる

“独りよがり”の行動という意味では、会議中に「無駄な正義感」を振りかざす人もいます。

チャットで業務指示をしているときに、「これはみんなのためになりません!」と、横やりを入れてくる社員がいました。しかし、よくよく考えてみると、まったく彼の専門ではない業務。じゃあ詳しく意見を聞こうとオンラインで会議をしたところ、まったく話さない。こうした“チャット弁慶”もテレワークになると登場するよくある事例。このように、オフラインでは問題ではなかった社員が、オンラインになったことで問題社員化するケースもよくあるのです。

今回ご紹介した事例は、ここ10年超の中で起きた数件の話ですが、オンラインだと本人も自覚せぬまま大きなトラブルにつながる可能性があることは事実。テレワークを導入すると、オンラインでの働き方の向き不向きが明確に出ます。先ほど話したような、オンライン会議で簡潔な発言ができたり、チャットでも従来通り複数の同僚とのコミュニケーションができる人は向いていますが、そうでない人は明らかにパフォーマンスが落ちます。しかし、これは仕方のないこと。弊社の場合、向いていない人はたいてい2週間ほどで自分から辞めていきますね。

会社でテレワークが導入されて以降、すでにこの自粛期間中に退職を検討している人も少なくないようです。来週には意外な社員があなたのチームのチャットグループから抜けているかもしれません。

(構成=鈴木俊之)
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