「男性客が多いのは、年末と春です」
こう語るのは腸セラピーで有名な「マザーアロマ」(東京・豊島区)の代表・砂沢佚枝(いさざわやすえ)さん。お腹をマッサージすると胃腸が整い、排便の悩みが解消し、免疫力が向上、痩身効果もある、と女性の間ではすでに話題らしい。
ところが最近、男性客が急増。とりわけ忘・新年会が多い今の時期は、男性管理職や営業マンが大勢来る。なぜか。砂沢さん曰く、「新陳代謝が増して胃腸が回復し、老廃物や脂肪なども排出されお腹回りがスッキリする」らしい。メタボ腹が気になる彼らは春先の健康診断前にも駆けつける。少しでもウエストサイズを減らし、あわよくば「再検査」も避けたいらしいのだ。
となれば隊員(やっぱりメタボ)も“腸もみ”してもらわねばなるまい。
ベッドに横たわり腹式呼吸。セラピストにより“太っ腹”がぶるんぶるんと優しく揺らされること数十分、じんわり腹が温まり、極楽である。しかも驚くことに終了後、ズボンのベルトの穴が1個移動した(約2cm腹回り減)。
「メタボなお腹は、腸の裏側のリンパ節に余分な水分などを溜めこみ、浮腫んだような状態。そこを揉みほぐすとデトックスできる。リンパ節からはセロトニンという物質が出ていて、その分泌が促進すると鬱的症状や不眠などが解消される男性も多い」
食事療法も含めたカウンセリングと何回かの施術で宿便がとれ、だるさもなくなって健康診断の数値も改善したうえ、やる気と集中力が増したおかげで営業成績が一気に社内3位に上昇したという男性もいるそうだ。
「ストレスや寒さで交感神経が高まると胃炎やイライラ症状が出やすいですが、副交感神経を活発にすることで体調も整い、体質改善にもつながります」
ちなみに、精力も増進するらしい。