眠りに悩みをもつビジネスパーソンが8割、でも出張などの旅先で“眠り対策”をしている男女は約半数の4割。そんな実態が、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの調査(2008年4月)で明らかになった。

「それならば、私どものホテル宿泊を機に旅先やふだんの生活にも“眠り対策”を気軽に取り入れてほしい、そんな思いを込めて『快眠プログラム』を開発しました」と話すのは、同広報担当の潮孝子氏。「快眠プログラム」とは「スリープ・アドバンテージ」のこと。07~08年にかけてリニューアルした全国9カ所のANAクラウンプラザホテルに、すでに導入済みだ。

貸し出し用ピローメニューでは「フットピロー」の人気が高い。アロマメニューはラベンダーほか全3種から選べる。

貸し出し用ピローメニューでは「フットピロー」の人気が高い。アロマメニューはラベンダーほか全3種から選べる。

特徴は、睡眠プロセスに複合的にアプローチする点。6種の選べる枕など寝装品だけでなく、3種のアロマメニューや、客室アメニティとしてアイウオーマー、夜用・朝用のお茶、入浴剤を用意し、「温熱」「香り」「カフェイン」の摂取にも配慮した。監修者は、快眠コンサルタントの岩田アリチカ氏。導入の前後に宿泊客約900人にアンケートを行ったうえで開発したという。

大阪出張の際、ANAクラウンプラザホテル大阪に出向いた。オプション(無料)で選んだ枕とアロマのおかげか、5分後にはうとうとと心地よい眠気を感じた。アロマオイルをたらすアロマディフューザーは、自宅への持ち帰りも可能だ。潮氏が言うとおり、その後の「ふだんの生活」でも気軽に眠り対策ができる、というわけ。以来、私の眠りはなかなか快調だ。

ちなみに冒頭の調査で「眠れなくなる考え事」を見ると、女性では「仕事」のほか「家族」「お金」「恋人や異性」への悩みがいずれも3割近くいるが、男性は断トツなのが「仕事」(43%)と大きく偏る。不況で仕事の悩みも多いと思うが、一度快眠ホテルで心地よい眠りを体験してみては?

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