なぜ「仕事の始まる月曜日」は憂鬱なのか

さらに絶対に後悔しないようにするためには、「ゆるやかな計画性」を持つことです。ほんのちょっとだけ、アクションを計画するのです。

例えば、「明日は昼まで寝て、午後、ちょっと買い物に行こう」でもいいのです。「今日は朝から晩まで、ゲーム三昧だ!」でもいい。「30分間だけ部屋を掃除して、あとはダラける」でもいい。

「予定通りのダラダラした日」を終えれば、後悔どころか、達成感を覚えます。こうすると、いい気分のまま睡眠できますので、睡眠の質も上がり、翌朝のコンディションも整っているでしょう。

さらに、自身のコンディションを整えたいのなら、「平日と休日は同じ」という感覚を持っていたほうがいいでしょう。

「サザエさん症候群」という言葉がありますよね? 実は私も、気づかないうちにかかってしまっていたことがあるのですが、日曜の夕方になると憂鬱になり、下手をすると倦怠感や体調不良につながる症状を指します。欧米圏にも「ブルー・マンデー」という言葉があり、仕事が始まる憂鬱な月曜日のことを、こう呼びます。

「サザエさん症候群」を防ぐ3原則

ではなぜ「サザエさん症候群」になってしまうかというと、休日に休みモードに入りすぎることがひとつの原因だと考えられます。なぜならば、休息をとりすぎると、副交感神経が上がりすぎてしまい、モチベーションが下がってしまうのです。最も自律神経のバランスを崩しやすいのは、「行動しすぎて疲れるのが嫌だから、休日は行動を控える」というパターンだと思ってください。

私が考える「休日の過ごし方3原則」です。

1.休日も、平日と同じ時間に起床し、1日の基本ペースを崩さない
2.副交感神経の上がりすぎに注意する
3.平日にはできない予定を入れる

最近は「睡眠負債」という言葉も登場しました。毎日の睡眠不足が、まるで借金のようにちょっとずつ積み重なり、心身のダメージが蓄積してしまっている状態のことを指します。睡眠不足状態が続けば、免疫力が低下しますので、風邪などの病気に罹りやすくなります。

また、脳機能も低下しますので、仕事でのケアレスミスも増えてしまうでしょう。