「今週末も無駄に過ごしてしまった」と後悔したことはないだろうか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「ダラダラしたことを後悔すると、自律神経のバランスが崩れて、疲れが取れないまま月曜を迎えることになる。むしろダラダラすることを目的にしたほうがいい」という——。
※本稿は、小林弘幸『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書)の一部を再編集したものです。
「今日1日、ダラダラしよう!」と決める
あなたの「休日」です。どうぞ自分自身の休日をお過ごしください。ダラダラ過ごしたって、ひたすらSNSやゲームをしていたって、それで構いません。
ただ、ここで注意しておきたいのは、
「ああ、俺はなんて無駄な1日を過ごしてしまったんだ……」
と後悔しないことです。
なぜなら、「ダラダラ過ごしたことを後悔し、嫌な気分になること」で、自律神経が乱れてしまうからです。嫌な気分で1日を終えると、自律神経のバランスを崩したまま、就寝することになります。当然、睡眠の質は下がり、疲労が抜け切れないまま、月曜日が始まる、ということになりかねません。仕事のパフォーマンスは落ち、そのことを引きずってまた次の日も……と、悪循環が続いてしまいます。
ではどうしたら、気分良くダラダラできるのでしょうか。
それは「ダラダラする」ことを目的化してしまえばいいのです。
「今日1日、ダラダラしよう」
こう決めてしまえばいい。すると、「ダラダラする」ことが目的なわけですから、ダラダラした1日を終えたとしても、目的が達成されたことで、それほど悔いがありません。