ゆったりした方が、仕事の効率は上がる

「アフタヌーン・ティー」も「3時のおやつ」も、自律神経を整える知恵だと言えます。休息をとらずに仕事をし続けるよりも、適度な休息を挟んだほうが、自律神経が乱れないので、最終的に仕事の効率も上がるのです。

『不摂生でも病気にならない人の習慣』
小林弘幸『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書)

イギリス人のアフタヌーン・ティーの文化とは何でしょうか。

私は「余裕」という言葉に置き換えることができると思います。

一方、日本のビジネスパーソンの多くは、駅でも急ぎ、エスカレーターでも急ぐ。そして、誰かがエスカレーターをき止めていたら、舌打ちをする。横断歩道も早歩き、オフィスの中でも早歩き。1分1秒を争って、皆が焦っています。

急げば急ぐほど、自律神経は乱れ、イライラや疲労が募ります。いったい、急ぐ意味はあったのでしょうか。

ビジネスパーソンは、アフタヌーン・ティーの精神で、もっと余裕を持ってもいいのではないか。私はそう考えます。

ゆったりした気持ちは、疲労を解消する最高の処方箋なのです。

【関連記事】
「背脂系ラーメン」が大好きな医師がまったく太らない理由
自律神経の名医が「午前中はメールを読むな」と断言するワケ
病気にならない人ほど『孤独のグルメ』の食べ方をやっている
日本人のがん1位「大腸がん」を予防する4つの生活習慣
「80歳でも筋トレをするべき」といえる科学的な理由