焼肉、ステーキ、背脂系ラーメン。こうした食べ物は、健康に悪いのだろうか。自身も「背脂系ラーメン」が大好きだという順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「食後の正しいリカバリーの方法を知っていれば大丈夫」という——。

※本稿は、小林弘幸『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書)の一部を再編集したものです。

日本のラーメン
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自律神経の乱れが健康を害する

突然ですが、皆さんは「自律神経」について、どれほどの知識をお持ちでしょうか。ビジネスパーソンの方にとっては、まだまだ馴染なじみが薄い言葉かもしれません。私の著書を何冊か読んだことがある人にはクドい話かもしれませんが、とても大切な知識なので、復習のためにも改めて簡単に説明しておきます。

人はなぜ、眠っている間も、もっと言えば、意識がなくても「呼吸」が続いているのでしょうか。これが自律神経の働きによるものです。

ひと言で言えば、内臓器官のすべて──とりわけ血管をコントロールしている神経です。つまり、自律神経は人間にとって最も大事なものである、と言うことができます。

さらにここ数年、自律神経の研究が急速に進み、その働きが、私たちの健康に大きな影響を及ぼしていることもわかってきました。朝食を食べる、食べない。炭水化物を抜く、抜かない。どちらが健康にいいか、という問いも、全部、自律神経の観点から正解が導き出せるのです。

また、不健康な人を診察・検査すると、皆一様に、自律神経のバランスが崩れていることもわかってきました。つまり、自律神経を整えることが健康で過ごすための大きな鍵と言えます。

自律神経の1日の動き