鍵は“過ち”を犯した後の対処法

でも、私は健康です。なぜか。

それは背脂たっぷり系のラーメンを食べた後の正しいリカバリーの方法を知っているからです。深酒をした翌朝の正しい過ごし方を理解しているからです。「怒った後の対処法」や「怒らないための処方箋」を学んだからです。

だから健康を害してしまう前に、立ち直ることができます。これがヘルス・リテラシーの力なのです。

過度な健康管理は“逆効果”

ダイエットもそうですが、健康に気を遣う生活が長続きしないのはなぜでしょうか。

『不摂生でも病気にならない人の習慣』
小林弘幸『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書)

ちまたに溢れている健康情報を眺めてみると、「○○をしなさい」「××をしてはいけない」というものが、非常に多いように思います。

一見、こうしたアプローチは正しいように見えますが、度が過ぎると、実はマイナスです。例えば、「背脂たっぷり系のラーメンが食べたい!」と心身から欲しているのに、「健康に悪いから我慢しろ」とやってしまうと、多大なストレスがかかってしまうのです。

ストレスは心身に悪影響を与えます。特に自律神経のバランスを乱す大きな要因で、結果的に、食べた時よりも、我慢して食べなかった時のほうが体調を崩してしまう、という事態になりかねないのです。

自分を律するばかりが健康な生活ではありません。「ダメな自分」を受け入れ、それを補う知恵を学んでおくことが重要なのです。

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