小泉進次郎にあるのは「性事力」だ

小泉進次郎に政治力はない、あるのは性事力。それも抜きん出ている。

さすがに60年以上の歴史を持つ出版社系週刊誌の草分け、週刊新潮(1/23号)だけにうまいことをいう。

写真=時事通信フォト
記者会見する小泉進次郎環境相=2020年1月17日、東京・霞が関

新潮によれば、初代の内閣総理大臣だった伊藤博文は、花街で「ほうき」と渾名されたという。

掃いて捨てるほど女性がいたからだが、昔から「英雄色を好む」といわれ、「女と遊ぶのは男の甲斐性、上半身と下半身は人格が別だ」と、スキャンダルを追及するマスコミにいい放った政治家が何人もいた。

そうした名高い性豪政治家たちに、弱冠38歳で並ぶと評されるのだから、さすが進次郎は大物だと感心せざるを得ない。

奔流のように彼の女性関係が流出したのは、タレントの滝川クリステルとの“できちゃった婚”を発表し、その後、環境大臣に抜擢された頃からである。

それまでは、「自民党の人寄せパンダ」という声は一部にあったものの、巧みな弁舌や見場の良さ、小泉純一郎元首相の息子という毛並みもあって、アンケートをとれば常にポスト安倍の第一候補に挙げられていた。

さらに、希にではあるが、安倍首相の政策や自身のスキャンダルを説明しない姿勢について批判したり、総裁選では反安倍の急先鋒である石破茂を支持して、反骨精神も幾何かは持ち合わせていることをアピールした。

その進次郎が、結婚を機に、あっという間に清廉な貴公子から、スキャンダルまみれの“堕ちた偶像”になってしまった。