「学校向き」か「社会向き」か
商品のブランディングやマーケティングを行う会社を経営するブランド戦略コンサルタントの水野与志朗さん(51歳)。日常の仕事場は東京・渋谷区の事務所のほか、六本木ヒルズの高層階だ。
こう紹介すると華やかさが目立つが、地道な実務家としての顔も持つ。学習院大学時代からコンサルタントを目指し、卒業後は味の素ゼネラルフーヅに就職し、「ブレンディ」ブランドに携わった。その後、外資系企業でマーケティングやブランディングのキャリアを積み上げた。『ブランド戦略【実践】講座』などの著書もある。
「今はキャリアコンサルタントの資格を取ろうと勉強しています」と話す水野さん。その理由を「自分も50代となり、同世代がやがて役職定年や定年再雇用に直面していく、その行く末にも寄り添いたいから」と説明する。企業へのブランディングのほか、パーソナルブランディング(個人の強み形成)経験も豊富だが、改めて「体系立てて学ぼう」と考えた。
といっても、「ぼくは何かのために『やらなくちゃならない』と取り組むような勉強はダメなんです。本心から興味を持たないと身につかない。仕事に役立てようとプログラミングの勉強を始めたこともありますが、さんざんでした」と苦笑する。