ダ・ヴィンチも「リノベ派」だった

桜川 Daヴィんち『超訳 ダ・ヴィンチ・ノート』(飛鳥新社)

一般的に、ダ・ヴィンチは天才だからという理由で、イノベーションを得意とした人と思われがち。確かに斬新な創造もしていますが、実は他の画家が描いた絵を参考にして自分のアレンジを加えるのが得意でした。軍事兵器や解剖スケッチ、科学的発明にしても、先人の書物にヒントを得て、改良を重ねたものが多く見受けられます。

ダ・ヴィンチ自身が言うように、創造力とは、熟考して卓越した部分を選び組み合わせる力。我流で無理してゼロから生み出すよりも、優れたものを組み合わせればいいのです。

ダ・ヴィンチのリノベーションには基準が3つあります。先人の発想を学ぶこと。既存のものに自分のメッセージを加えること。そして、見た目を洗練させ新しく見せること。リノベーションを得意とする日本人が学ぶべき手法です。

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