4 外国のメディアを見ろ

幅広い視点を持つという意味では、欧米メディアのニュースに普段から触れておいたほうがいい。日本のメディアはすみ分けされていて、朝日新聞なら朝日新聞のファン、産経新聞なら産経新聞のファンに向けて書いている印象を強く受けます。

でも欧米のメディアは一般的に、固定ファン以外の読み手や視聴者を想定して、相手を説得しようとします。ディベートの授業と一緒ですね。その論理の組み立てや材料の揃え方は、自分で論理を組み立てたり、人と議論したりするときの参考になりますよ。

5 SNSには気をつけろ

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とは、距離をおいてほしい。いじめの温床になったり、炎上したりということもありますが、人にどう見られているかを気にしたり、人の注意をひくためのテクニックばかり上達したりして、自分自身を見つめることがおろそかになってしまうから。

イギリスの王立公衆衛生協会(RSPH)は、インスタグラムが若い人の精神的な健康に悪い影響を及ぼしているという調査結果を発表しています。自分の顔写真をかわいく「盛って」アップしても、現実とのギャップは自覚しているので、自己評価がどんどん下がっていくのだとか。そんなものに縛り付けられているなら、外に出て友達と会ったり、いろんなところに行ったりしてほしい。

写真=iStock.com/WanderWomen
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6 体を動かせ

あとは勉強だけでなく体を動かすこと。体の代謝を良くすると、脳の血流が上がるので、知的なパフォーマンスも改善します。ハーバードでも本当にトップクラスの学生たちはほぼ全員といっていいほど、カヌーや登山、ダンスなど、何らかの運動をしていました。