「竹島は戦争で取り返すしかないんじゃないですか」

これほど非常識な国会議員は見たことがない。あの太宰治も驚く、「議員失格」である。

北方領土の返還問題を巡って「戦争で取り返すしかない」との趣旨の発言をして批判を浴び、日本維新の会を除名された後、今年6月に衆院で議員辞職を促す「糾弾決議」が全会一致で可決された丸山穂高衆院議員(35歳、大阪19区)のことだ。

丸山穂高衆院議員
写真=時事通信フォト
陸上自衛隊の富士総合火力演習を視察に訪れたNHKから国民を守る党の丸山穂高衆院議員=2019年8月25日、静岡県御殿場市の東富士演習場

今度は何をやらかしたのかと言えば、韓国の国会議員6人が島根県の竹島に上陸したことについて、ツイッターに「竹島は戦争で取り返すしかないんじゃないですか?」と投稿したのだ。

ツイートとはいえ、同じ問題発言をまたもや繰り返す。まったく反省していない。8月31日のことだったが、発言の波紋は大きく広がっている。

1点共闘はどこに消えてしまったのか

その後、丸山議員は無所属となったが、7月29日に「NHKから国民を守る党」の党首、立花孝志氏(51)と国会内で会談し、この日付でN国党に入党した。丸山氏の入党によってN国党の国会議員は、2人となった。

丸山氏は入党理由について「無所属ではできることも限られている。受信料を払った人だけが視聴できるNHKのスクランブル放送を実現する1点において共闘する」と話していた。

それがどうだろうか。1点での共闘などどこかに消え、2度目の戦争発言である。丸山氏はよほど戦争が好きなのだろう。