自己破産したらどうなるか
高齢者の運転ミスによる交通事故が相次いで報道されている。被害者やその家族は悲痛な思いだろうが、加害者の家族も心穏やかではいられない。老親が事故を起こした場合、子も巻き込まれて不利益を被るおそれがあるからだ。
事故を起こした老親は、刑事と民事の両方で責任を問われる。子がまず対応しなければならないのは、刑事責任を問われる親のケアだ。萩生田彩弁護士は実態をこう明かす。
「死亡事故の場合、特別な事情がないかぎり加害者はほぼ逮捕されます。親が勾留されれば、面会や弁護士の手配に奔走しなければなりません。また、示談が成立すれば刑事の量刑も軽くなる傾向があるため、親の代わりに被害者や遺族への直接の謝罪が必要となることも。門前払いされるケースも多く、精神的に疲弊します。実刑、収監ともなれば、なおさらでしょう」