▼寝具・環境編
枕、布団、かたさの好み……こだわりの有無は

なぜ寝具は消耗品と考えるべきなのか

「寝具へのこだわり」は平社員より役員のほうがあるが、それでも17.8%にすぎない(図2)。

「質のいい睡眠をとるには自分に合った寝具にこだわりたいもの。毎日150円のペットボトル飲料を3年間買い続けたと考えれば、16万4250円。寝具は消耗品です。3年おきに見直しては」

枕や布団・ベッドは、役員のほうが「かたい」ものを好み、平社員のほうが「やわらかい」ものを好む傾向がある(図3、図4)。

「枕は夏用と冬用で使い分けてください。夏は頭を冷やすために通気性のいい枕。冬は肩と首を温めることを意識します。ベッドや布団のかたさの好みは、腰痛が影響しているかもしれません。やわらかいと気持ちがいいと感じますが、腰が沈み寝返りを打ちにくいので、腰痛を悪化させやすいからです」

夏場のエアコン利用については、平社員のほうが消極的だ(図5)。

「冬はエアコンなしでも、寝具でかなりカバーできます。しかし夏は、エアコンによる室温管理が最重要。寝室のエアコンこそ性能が一番高いものを選ぶべきですし、積極的に活用したいものです」

※調査概要:「会社役員」107人、「平社員」108人にインターネット調査を実施。調査期間は2018年7月18~19日。

白川修一郎
医学博士
睡眠評価研究機構代表、日本睡眠改善協議会理事長。睡眠研究のパイオニアとして知られる。著書に『命を縮める「睡眠負債」を解消する 科学的に正しい最速の方法』など。
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