田丸麻紀

1978年9月4日、大阪府生まれ。血液型はB型。帝京短期大学生活科学科卒業。15歳のときに「mc Sister」の専属モデルとしてデビューし、以後ファッション誌を中心に誌面を飾る。2003年に「女優宣言」し、映画やテレビドラマ、バラエティ等でマルチに活躍。現在、テレビ朝日系列で放映中の松本清張生誕100年スペシャルドラマ『夜光の階段』に出演。プライベートでは、加圧トレーニングやホットヨガのほか、冬の海でサーフィンを楽しみ、夏はゴルフで日焼けするというアクティブな面も。


 

モデルをしていたので、意外に思われることも多いのですが、実は食べることが大好き。1日3食といわず、できれば5食食べたいくらい。実家がある大阪から両親や友達が遊びにきたとき、案内するお店に困らないよう、「おいしいお店手帳」を作っているほどなんです。今回ご紹介する「雄」さんも「はせ川」さんも、手帳の中に入っている大切なお店のひとつ。

おいしい料理が食べられる、ということももちろん大切ですが、私はお店の雰囲気やご主人の人柄も含めてお店の魅力だと思っています。料理だけじゃなく、お店ごと好きになる感覚。だから、「お魚が食べたい」「お肉が食べたい」というのと同じくらい、「あのお店のご主人に会いたい」という気持ちで食事にいくことも多いんです。どんなにおいしい料理が出てきても、くつろげない雰囲気のお店では結局足が遠のいてしまいます。大切な人を連れていく気にもなりませんしね。

家族とは大の仲良し。私ももういい大人ですが、いまだに親は心配らしく、1日4~5回は他愛のないことで電話がかかってきます。母が大阪から連絡なしに遊びにくることも多く、偶然表参道で会って「どうしてお母さんがここにいるの?」と驚いたことも(笑)。たまに私が大阪に帰ったときは、父と2人でゴルフ三昧です。腕を日焼けしてしまい、メークさんを困らせたこともあるほど。あまり上手くはありませんが、父が嬉しそうなので親孝行にはなっているかもしれませんね。

現在放映中のドラマ『夜光の階段』では、役者として尊敬する小林稔侍さんの娘役をさせていただいています。ドラマ自体は松本清張作品らしく重みのある内容ですが、稔侍さんがいつもまわりを笑わせるので、現場の雰囲気はとっても和やか。すぐにはドラマの世界に戻れないこともあるくらい。娘である私が稔侍さんに、「バカ」と言うシーンがあって、台本をいただいたときはちょっと緊張していたんですよ。でも、打ち解けた雰囲気に助けられて、まるで本当の父親に言うように愛のある「バカ」になったんじゃないでしょうか。ほぼ「田丸麻紀」のまま、のびのび演じているので、このドラマでは素の私が垣間見えると思いますよ。

素の私は、いわゆる「お一人様」行動もOKなタイプです。仲のいいモデル仲間と大勢で過ごすのも好きですが、カフェやレストラン、カウンターバーなどには一人でも出かけます。東京に出てきたばかりの頃は、一人でディズニーランドに行ってまわりに驚かれたことも。まだ行ったことはありませんが、焼き肉にだって一人で行けるつもりです。一人を怖がって内にこもるよりは、思い切ってどんどん前に進みたい。意外と男らしいんですよ。