英語を話せるようにはなりたいが、時間がとれない……。そんな悩みを持っている人も多いと思います。「プレジデント」(2018.4.16号)の特集テーマは「たった1日、たった3語で話せる『英語』の学び方」。そのうちの記事「徹底比較! 英語学習に使える最新サービス図鑑」から、忙しくてなかなか英会話学校に通えない方に向けて、特におすすめの商品、サービスを担当編集がご紹介します。

英語学習に使える最新サービス

写真=iStock.com/GCShutter

まずはVR英会話。今や手ごろな値段で購入可能な安価なVR機に、市販されている「VR用の英会話アプリ」を入れたスマートフォンを挿入して、準備完了。恐る恐るVR機を覗くと……そこにはなんとリアルなショップの風景が広がります。双眼鏡であたりを伺うようにきょろきょろしていると、いつの間にか外国人が出てきて、英語で話しかけてくれるのです。その感覚はまるでニューヨーク五番街にいるよう……とはいかないまでも、なかなかの臨場感が味わえます。VR機で視界が遮られているため、私のような恥ずかしがり屋でも全く問題なし。いつの間にか、つたない英語で外国人の言うことを夢中でリピートしているのです。技術的には発展途上のVRですが、一見の価値ありです。

次に、今、話題のスマートスピーカーでの英会話。今回試してみたのは、「OK Google」でおなじみGoogle Home。この機械にはもともと英会話アプリが内蔵されているのですが、おすすめなのが英語設定にして、Google Homeに直接話しかけるもの。例えば「最新のニュースを教えて」と英語で話しかけると、英語でニュースが流れ、ヒヤリングの練習になるというわけです。ニュースの聞き取りが難しい場合は、今日の天気など簡単なものから始めると少しずつ理解できるようになり、毎日、Google Homeと会話をするのが楽しくなってきます。

ヒヤリングを強化したい人には、動画配信もおすすめです。Netflix、Huluをはじめ、さまざまな動画配信サービスがありますが、今回は、日本映像翻訳アカデミーの講師の方に、動画配信を使った効果的な勉強方法を伺いました。まずは、どの動画配信サービスを選ぶか。おすすめはやはり「英語字幕」があるサービスです。最初から英語で映画やドラマを見ても、初心者には何を言っているのか、ちんぷんかんぷんですよね。そんなときに英語の字幕が付いていれば、ヒヤリングの補助になります。英語字幕があってもでも全然わからない、という人には、最初は日本語の字幕ありの状態で何度か観て、その後、英語の字幕モードにして、理解できるようになったら字幕なしで……という順序にするといいそうです。その際に大事なのが「好きな映画」を観ること。いくら英語が聞き取りやすいからといって、好きでもない子供向け映画では何度も観るのは苦痛ですよね。これまで自分が思わず繰り返して観てしまった大好きな映画やドラマなら、ある程度ストーリーやセリフが頭に入っているので、英語字幕にしても理解しやすいのだそう。