すいすい書ける 読書感想文の3つのポイント
本をある程度読み込めたと判断できれば、いよいよ読書感想文を書き始めよう。ここで一度立ち止まって考えたいのは「読書感想文」で求められる文章内容だ。
「読書感想文」とは、あくまでも本を読んで個人的に抱いた感想を書くことであり、本の内容を懇切丁寧に説明することは求められていない。本の要約(もしくは、あらすじを書く)はナンセンスだし、そもそも本嫌いの子にいきなり要約させるのも厳しい注文だ。
読書感想文は以下の3構成で作成しよう。
1.この本を選んだきっかけ
書店を出た際にとったメモに基づいて、数多くある本の中からなぜこの本にしたのかを説明させる。
2.この本で印象に残ったセリフ → 自身の体験談
そのセリフが心に残ったということは、言い換えれば、自身の体験(経験)でも同じような場面があった可能性が高い。その時の体験談を詳しく記述させる。
3.この本を読んで、これから心がけようと思ったこと
この本を読んで学んだことは何か。感動したことは何か。そして、それをこれからの自分の生活の中でどのようにいかしていくつもりかを書かせていく。
以上が、本嫌いな子が読書感想文を完成させるポイントである。
親が上記のコツを踏まえて適切にサポートしてあげることで、子が「自分にも本が読めるじゃん!」という自信をもてるようになる。読書感想文の成功が、子が本に興味を示すきっかけになれば、こんなにうれしいことはない。感想文を書き終わったら、「よく書けたね!」と満面の笑みでほめてやることもお忘れなく。