【財務モデルの基本を身につけよう】

作成した収益構成(ビジネスの構成図)を、エクセルでシミュレーションするための財務モデルに落とし込む。同図でオレンジ色だったバリュードライバーは、下の表の青字の部分。つまり、青字を変更することで利益のシミュレーションができるということになる。

上の財務モデルでは「サービスメンテナンスの売上」は、バリュードライバーの一つです。この数字をいじることで、利益がどれくらい変わるかシミュレーションすることができます。

バリュードライバーを見付けるには、自社のビジネスを注視し、その事業の鍵となる数字を探ったり、過去の数字の推移を見て分析したりする方法がありますが、そう簡単ではありません。まず、自社の競合やよく似た会社が重視している数字を参考にするとよいでしょう。

ビジネスモデルの収益構造を考えるうえで大切なのは、最初から構成を細かくしすぎないこと。そして会計的な概念にとらわれすぎず、ビジネスの現場で関係がありそうな数字を柔軟な発想で連動させることです。

また、最初に作成した財務モデルは、予測と現実がずれ、外れる場合がほとんどです。しかし、その反省を生かしてモデルを何度かつくり直していくと、精度は上がっていきます。大切なことは改善の繰り返しです。

POINT●構成図作成の3カ条
1 バリュードライバー(※)をはっきりさせる
2 構成を細かく設定しすぎない
3 関係がありそうな数値を連動させる
※バリュードライバー
売上成長率や人件費など、企業価値を決定する構成要素として重要な数値指標。最終的に求めたい数値によってバリュードライバーは異なり、適切なバリュードライバーを見つけることが、より精巧な将来予測を導き出せる。