2027年1月からスタートする「こどもNISA」。これまで18歳以上しか開設できなかったNISA口座を0歳から持てるようになる。ハーバード大学出身のお笑い芸人パトリック・ハーランさんは「子供の年間投資枠60万円を最短で“満タン”にするには月額5万円。10歳までに計600万円を入れた場合、年利7.2%の複利で試算すると子供が70歳のときには、大変な額になっている」という――。

※本稿は、パックン『パックンの森のお金塾 こども投資クイズ』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。

パトリック・ハーランさん
写真提供=主婦の友社
パトリック・ハーランさん

大人より時間のある子どもこそ投資

今、日本中で投資熱が高まっているのを肌で感じています。たまたま乗ったタクシーの運転手さんにも「どの株買えばいい?」などと聞かれますし、周りのパパやママにも、子どもの投資教育について相談されます。そんな勢いを後押しするのが、2027年1月からスタートする予定の「こどもNISA」。親子で投資を始めるにはいいタイミングだと思います。子ども時代から投資を始めるのをおすすめする理由を3つに分けてお話ししたいと思います。

1つ目は「時間」。投資において重要な「長期投資」の考え方は、リスクを減らして、複利の恩恵を受けるための考え方です。複利効果は時間がたてばたつほど発揮されるため、早く始めたほうが圧倒的に有利。10歳から始めた場合と30歳から始めた場合だと、同じ金額でも最終的な差は何倍にも広がります。

例えば、30代から投資を始めて、老後資金2000万円をつくるには、200万円以上の元手が必要ですが、10歳から始めた場合、30万円で同等の老後資金が用意できます(※過去のインデックス投資の実績利率8%で計算)。

利率は、そのときどきで変動しますが、年月は誰にでも平等に与えられているもの。子どもが10歳までに30万円を投資して、複利効果を最大限に活用すれば、それだけでも老後資金2000万円が目指せるわけです。

うちの子は二人とも高校生ですが、小学生のころから始めた投資資金がしっかり育っています。証券口座のお金は、通帳には出てこないので、たまに子どもたちとチェックすると、その増え方に「おおっ」となります。これで大学の学費は払えるね、なんて話しています。これは親もうれしいし、子どももうれしい。子ども名義の口座の、子どものお金です。すでに自立の切符を持っているようなものですから、いつ親と喧嘩してもいいし、縁を切ってもいい(笑)。