稼ぐ力はAIに代替されない力

子どもが将来お金に困らないためには、「投資」の前に「稼ぐ力」をつけることが不可欠です。先ほどもお伝えしたように、うちの子たちは家事+αで家の仕事をして稼いでいますが、社会で稼ぐことが、どれほど大変なことかは、まだまだわかっていません。

セコハンで、Tシャツ2枚とGパン1枚で、合計3000円。それもなかなかいい買い物ですが、実際3000円稼ぐとなると大変です。一日8時間働いても、給料から税金や社会保険料など2~3割が引かれて、手取りはこれだけ? 何コレ? となる。自立して、その辛さを体で覚えるまでは、お金の実態はわからないでしょうね。でも一度稼ぐ辛さを覚えたら、節約したくなるはずです。

では、子どもが「稼ぐ力」をつけるには、どうしたらよいのでしょうか。AIによって世の中が大きく変わり始めている今、親子で考えなければいけないのが、AIに代替されない職種は何か、ということ。

例えば、対面式のサービス、劇場に出る芸人、手先の器用な職人など、20年後、30年後もロボットができないようなこと。これからは、その人ならではの感覚やセンスが生きる仕事が求められます。

そのためには自らの感性を磨くことが大事になるでしょう。またAIをうまく使いこなせる人になるのもポイントです。僕のような古い人間は、AIをうまく使いこなせません。ですから僕は、いずれAIをうまく使いこなせる人に仕事を頼むことになります。そういう需要が、これから増えてくることが予想されます。そう考えると、AIを使いこなすスキルを、今のうちから身につけておくと、将来稼げるようになるかもしれません。

体を使った体験で自分らしさ磨く

これから求められるスキルは、学習はもちろん、スポーツや部活もする、人間同士のコミュニケーションもする、そういった、自らの体を使って経験する対面の場数によって養われるものです。決してガリ勉ではない。重要になってくるのは「その子らしさ=オリジナリティ」です。だから子ども時代は、決めたことをやらせるよりも、どんどん感性に従い熱中する体験をいっぱいさせるのがよいと思います。

また、本書でも「枯葉は森では0円だけど、街に持っていけば売れる」というクイズを紹介しましたが、人も全く同じです。自分が今いる場所でいい仕事が見つからないなら、自分のスキルが求められる場所や業界にシフトする。あるいは自分と同じスキルを持っている人間がいっぱいいる環境なら、あまりいない環境に変える。そういった柔軟性が求められる時代がやってきます。自分なりにスキルを磨いておけば、就職や転職も柔軟にできるし、起業もできます。「AIの力」と「人間の力」、両方を生かすことで、選択肢は広がっていくでしょう。

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