糖尿病治療に適した食事メニューは何か。佐久市立国保浅間総合病院の糖尿病センター長の西森栄太さんは「体重112.3kg、BMIが36.6という状況で糖尿病と診断されたBさんは、最初の診察でコンビニでの間食が頻繁だったが、寛解へ向けて『間食をやめる』ことに最初に取り組んだ。それでもどうしても間食したいときには特定のおやつを認めた」という――。

※本稿は、西森栄太『2型糖尿病は寛解する!』(新星出版社)の一部を再編集したものです。

クリスピーフライドチキンウィング
写真=iStock.com/jabkitticha
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糖尿病寛解を意識して摂るべき食材

糖尿病は一度なったら治らない病気と思われています。しかし現在では、2型糖尿病は適切な減量と生活習慣の改善によって、薬を使わず正常血糖を維持できる「寛解」が十分に期待できる時代になりました。

では私たちの身近にある食材を使って、糖尿病の寛解を目指すにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは、私の外来に通ってくださっている患者さんたちの工夫も交えながら、ご紹介していきます。

まず、大切なポイントは「野菜をしっかり摂ること」、そして「たんぱく質を意識すること」です。

野菜は、1食で生野菜の場合は両手山盛り1杯(生で約150~200g)、ゆでた(加熱した)野菜の場合は片手一杯(約100g)を摂ること、たんぱく質は、毎食「自分の手のひら1枚分(たんぱく質量約20g)」を目安に摂ることです。

この分量の野菜とたんぱく質を摂るのに特におすすめしたいのは、「具沢山の味噌汁」や「たんぱく質入り野菜スープ」です。これらは手軽に野菜をたくさん取り入れることができ、なおかつ満足感も得られます。

また、豆腐(高野豆腐を含む)やきのこも積極的に活用していただきたい食品です。

さらに、納豆や卵など、一品でたんぱく質を補える食材も、日々の食事にうまく取り入れるとよいでしょう。

ただし、ここで注意が必要です。あれこれとメニューにこだわりすぎると、かえって食事量が増えてしまう危険があります。

私は患者さんに「No Doubt(迷わない食事)」を意識してくださいとお伝えしています。これは英国の糖尿病寛解研究でも実践された考え方で、食べるものをある程度決めて、迷わず続ける方法です」

実際に糖尿病の寛解を達成した方々は、寛解に至るまでの間、1日800〜1200kcal程度にエネルギー摂取量を抑え、自分で決めた食材やメニューをローテーションしながら、食事のシンプル化を工夫していました。

では、具体的にどのような工夫をしていたのでしょうか。

ここからは、ふだんの食事を変えることで寛解を達成された方を2名ご紹介します。