退院後は、ヤクルトなどの加糖飲料は中止に
加糖乳酸菌飲料や間食をやめ、週2日の休肝日も!
食後の運動習慣で高血糖を防ぎ、寛解!
● Dさん(男性)62歳→66歳で寛解
身長158cm
体重61.7kg→57.0kg
BMI 24.7→22.8
HbA1c 11.5%→5.3%
62歳の健診時にヘモグロビンA1c6.5%、空腹時血糖値104mg/dLも網膜症があり糖尿病の診断。かかりつけ医外来では定期フォローも糖尿病薬なし。
65歳時に口渇、多尿、体重減少で来院し、ヘモグロビンA1c11.5%、随時血糖値692mg/dLと高値のため、当科紹介となる。
今までの食事としては、ヤクルトやR-1を毎朝飲んでいた。朝食はご飯茶碗2杯、昼食はそばやうどんが多かった。
血糖コントロール入院にて、ライゾデグおよびビクトーザを注射、ミグリトールの内服を開始。
退院後の食事は、ヤクルトなどの加糖飲料は中止、野菜をメインにして間食を減らし、飲酒も週2日を休肝日とした。
退院1カ月後、ヘモグロビンA1c10.3%も血糖値安定(CGM)にてライゾデグ中止(体重61.4kg)。4カ月後ヘモグロビンA1c5.3%、ビクトーザ漸減中止(体重55.6kg)。
9カ月後ミグリトール中止(ヘモグロビンA1c5.3%、体重57.0kg)。以後、糖尿病薬なしでヘモグロビンA1c6.5%未満を継続。
9カ月間で糖尿病寛解の3つの柱
Dさんの具体的な1日メニュー
Dさんは65歳で当科を受診した際、ヘモグロビンA1cは11.5%、随時血糖値は692mg/dLと非常に高く、明らかな糖尿病症状(口渇・多尿・体重減少)を呈していました。
もともとは朝にヤクルトやR-1などの加糖乳酸菌飲料、ご飯を茶碗2杯、昼はうどん・そば中心、間食にまんじゅうやせんべいという、糖質に偏った食生活でした。
入院での血糖コントロールを経て、Dさんは退院後、図表1のような食事パターンを取り入れました。
Dさんの食事を含めた生活のポイントは、以下の3点が挙げられます。
1 加糖飲料と間食を完全に中止し、余分な糖質の摂取源をカット
毎朝飲んでいたヤクルトやR-1、せんべい・まんじゅうなどの習慣的な甘い間食をすべてやめ、水分補給は水やお茶に限定。これにより、血糖値の急上昇を防ぎ、安定した血糖コントロールの土台が築かれました。
2 主食量を見直しつつ、たんぱく質と野菜をしっかり摂る構成に変更
朝食のご飯を茶碗2杯から1杯に減らし、夕食では主食を抜く一方で、納豆、冷ややっこ、魚、鶏肉、サラダや味噌汁などをバランスよく摂取。糖質を抑えながらも栄養不足を防ぎ、体重と血糖の双方を改善しました。
3 毎日2回のウォーキングを習慣化し、食後高血糖を防止
朝食後・夕食後に20〜30分のウォーキングを継続。高齢でも無理なく始められる運動を「日課」として取り入れたことで、代謝の改善と体重減少につながりました。
このようにして、Dさんは「糖質カット」「食事バランスの再構成」「日常的な運動」の3つを柱に、9か月間で薬をすべて中止し、以降もヘモグロビンA1c6.5%未満を安定して維持。体重も約5kg減少し、糖尿病寛解の状態となりました。

