「交渉で一番大事なもの? それは誠実さですね」。大物野球選手のメジャー移籍をサポートし続ける腕利きの交渉代理人・団野村氏は言い切った。交渉成立のため、あらゆる手を尽くす“策士”の印象が強いスポーツエージェント。正直、意外な回答である。

メジャーリーグ交渉代理人、KDNスポーツ代表取締役 団 野村氏

「私たちは『胡散臭い』『嘘つき』と思われていて、マイナスからのスタートだからこそ、嘘は許されません。『よそからもオファーがきている』、と嘘の情報で契約金を吊り上げても、後でバレるし、次の仕事にも影響する。そういう嘘の駆け引きは絶対しない。常に誠実さを持って、真実を伝えないと続かない」