北千住駅の東口駅前に巨大なクレーンが稼働している。そこでは東京電機大学の新キャンパスが建されており、住友商事の下で主に施工を担当しているのは大林組だ。大林組は戦前に東京駅の工事を請け負い、その後甲子園球場をつくり、今は東京スカイツリーの建設を手掛けている。東京電機大学の現場は、スカイツリーと並ぶ下町の大規模プロジェクトである。

体の準備のためのラジオ体操と、現場の一体感を醸成するための肩もみは毎日行う。

体の準備のためのラジオ体操と、現場の一体感を醸成するための肩もみは毎日行う。

工事現場では毎朝、作業に取り掛かる前に全員参加の朝礼が欠かさず行われる。最盛期になると1000人以上が参加するが、出席者は大林組の社員だけではない。鳶、鉄筋工、内装業者、設備業者といった協力会社の人々が欠かせないのである。つまり、工事現場とは知らない者同士が力を合わせ、ひとつのプロジェクトを完成させる場なのだ。

(尾関裕士=撮影)