自民党を揺るがした「千代田ショック」
トランプ米大統領の誕生で難しい舵取りを迫られる安倍政権だが、それにも増して頭を悩ませているのが「小池旋風」だ。2月5日投開票された東京都千代田区長選は小池百合子都知事が全面支援した現職の石川雅己氏が圧勝。自民党が推薦した新人候補の与謝野信氏(与謝野馨元官房長官の甥)は大敗を喫した。そして政府・自民党に衝撃を与えたのは投票率と自民党支持層の動向である。投票率は前回区長選から11ポイント超も上昇し、自民党を支持する人々の多くが党推薦候補ではなく、「小池印」に投票した現実がマスコミ各社の調査から明らかになった。
7月に小池氏が「天王山」と位置付ける都議選は千代田区長選以上に注目が集まると見られており、投票率が同様に伸長すれば「小池印」が大躍進するのは間違いない。今秋の衆院解散・総選挙を模索する安倍政権は「政治カレンダー」の見直しを余儀なくされている。
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