この先数年で世界経済が変わる
自分の中に外の世界でも通用する才能を見出し、スキルを目覚めさせると、経済的に豊かになれる。それだけでなく、企業に頼らず人生を自由に切り開いていく「サバイバルスイッチ」がオンになる。どんな世界でも生きていけるということだ。
本田氏は、「高度経済成長期、バブル期という、いわゆる日本の『成長期』を経験した人がリタイアしつつある今こそが、本当に時代が変化するときではないか」と見ている。奇しくも戦後70年の今、日本が新たな時代のフェーズに差しかかっているというのだ。
「このような時代の流れから見ても、ビジネスだけに注力して、死ぬときに数十億円の資産を遺すような大金持ちになるより、自分の才能を伸ばしてどんな世界でも生き抜けるサバイバル能力を身につけるほうが先決。ゼロから大金持ちを目指すと、必ず無理をすることになるので、どうしても家庭が疎かになってしまいます。本当に子どものことを考えるなら、莫大な富を遺すよりも、お金を自分で生み出す知恵を授けたほうが彼らの将来のためになるでしょう。そのためには、20年後の世界がどうなっているかを見極める必要があります。
たとえば今後は、既存の技術を複合してオリジナルなものを生み出していく能力がこれまで以上に求められるでしょう。今はまだない職業もどんどん増えていくはずです。また、ギリシャや中国の例を見てもわかるように、これから先の数年で世界経済の構造もガラリと変わります。子どもに十分な教育を与えられるだけの資産を形成する必要性は強く感じますが、そこに何十億円ものお金は必要ありません。自分も好きなことを極めて仕事にし、『幸せな小金持ち』を目指すこと。身の丈に合った富で満足することも、幸せな人生を送るためには重要なことなのです」
本田 健
作家・お金の専門家。『ユダヤ人大富豪の教え』などの著書シリーズはすべてベストセラーになっている。累計発行部数は600万部を突破。1800万ダウンロードを突破した無料インターネットラジオ「Dear Ken」も好評。
作家・お金の専門家。『ユダヤ人大富豪の教え』などの著書シリーズはすべてベストセラーになっている。累計発行部数は600万部を突破。1800万ダウンロードを突破した無料インターネットラジオ「Dear Ken」も好評。
(大高志帆=構成 宇佐見利明=撮影)