手厚い保障かシンプルで安い商品か顕著に分かれる
やはり、がん保険といえばアメリカンファミリー生命のようだ。TOP1、2を飾り、これら含め3商品がランクイン。さすが、がん保険の老舗である。
1位になったのは、アメリカンファミリー生命「21世紀がん保険」。商品内容のシンプルさ、保険料の割安さで選ばれている。さらに、「入院を伴わない放射線照射や抗がん剤治療でも通院給付金が支払われるなど、時代に即した特約を開発。途中解約できるのも良心的」(内藤眞弓氏)といった意見もあった。
2位の「がん保険f(フォルテ)」は、「21世紀がん保険」よりも割高ではあるが、充実した保障内容で選んだFPも多い。「特定治療通院給付、がん先進医療給付、緩和ケアなど、他社にない保障が充実」(神戸孝氏)。「ライフサポート年金という受け取り方は、生存している限り、まとまった給付金を受け取ることが可能」(宮越肇氏)。「アメリカンファミリー生命には最低限保障の『21世紀がん保険・ひと安心II』から、内容が最も充実している『がん保険・フォルテ300S』まである」と田中香津奈氏が言うように、安さを選ぶなら「21世紀」、保障を選ぶなら「フォルテ」が良いようだ。
がん特有の再発や転移の保障に厚いとして2位にランクインしているのが、「がん治療支援保険」(東京海上日動あんしん生命)。
「がんが再発、転移しても、何度でも給付金が支払われるのがいい(ただし、前回の給付から2年経過)」(田中美子氏)。「保障内容の厚さで人気。診断給付金が複数回支給される。すでに、私自身が加入しています」(古川徹氏)。
そして、4位は「スーパー上乗せ健保 ガン保険Ladies」(AIU)だ。「乳がんで乳房を切除、乳房再建手術には最高300万円が支給」(岩永慶子氏)、「女性のがんに手厚い保障内容なので、妻用に加入中」(小栗悟氏)。さすが、Ladies。女性にやさしい。
同じく4位に、「スーパーがん保険」(アメリカンファミリー生命)。「保障のわかりやすさと保険料の安さがいい。私も29歳で加入し、現在も継続中」(深田晶恵氏)。「10年近く前に加入。安さが決め手」(柳澤美由紀氏)と、実際に加入中という声も多いが、残念ながら現在は販売を終了している。
6位は、「自由診療に対応している」と井畑敏氏が選んだ、「メディコム」(セコム損害保険)。同じく6位に、富士生命「がん保険」。「60歳払いの終身保障プランがいい。保険料も安く、60歳時に80%もの解約返戻金がある」(亀甲美智博氏)。
がん保険は安さか、再発や転移に備えるか、はたまた女性特有のリスクもカバーするのかなど、それぞれのニーズによって選ぶ視点が顕著に変わってくる。医療保険もある中で、がん保険に何を求めているのか。商品選びは、そこからスタートするのがいい。