愛知県のウズラ飼育農家で鳥インフルエンザウイルスが確認され、大量のウズラが殺処分された。鳥インフルエンザが突然変異し、人から人に感染する新型インフルエンザウイルスが誕生するのは時間の問題。パンデミック(感染爆発)が起きれば日本だけで最大64万人が死亡すると政府は予測しているが、鳥インフルエンザウイルスを死滅させる消毒薬が、今秋にも世界に先駆けて日本で製品化される見込みだ。

その研究に携わるのは、インフルエンザウイルス研究の世界的権威として知られる根路銘(ねろめ)国昭氏。厚生労働省の国立感染症研究所呼吸器系ウイルス研究室長やWHO(世界保健機関)のインフルエンザ呼吸器ウイルス協力センター長などを歴任し、現在は出身地の沖縄県の民間研究機関「生物資源研究所」の所長である。