経済が失速し、給料は増えず、ポストは与えられず、リストラ対象年齢層も下がりつつある。こんな厳しい労働環境の変化にしなやかに対応できるようになる「最先端の心理学」が注目を集めている。
ドラッカー曰く「働きがいは強みの上に築け」
若者に元気がない、企業の新入社員にやる気が見られない、などと言われて久しい。希望がなくても何となく生きていけるし、自分からやる気を出すとむしろ損をするのではないか、といったメンタリティーが若年層の間で蔓延しているとすればそれは由々しい問題であろう。
人の「働きがい」を生み出すものとは一体何なのだろうか。米ケース・ウェスタン・リザーブ大学のD・クーパライダー博士は、働きがいに繋がる鍵として、生前のピーター・ドラッカーへのインタビューで得た「強みの上に築け」というメッセージの重みを指摘する。具体的には、「リーダーシップの課題とは、個々人の強みに基づく有機的な連携を(組織の弱みは問題ではなくなるように)創造することだ」という言葉であったという。
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