ラグビー史に残るイベント

リオデジャネイロ五輪で追加競技となった7人制ラグビー(セブンズ)には、男女の日本代表が出場する。ラグビー史にとって、いわば歴史的なイベントとなる。昨年のワールドカップ(W杯)同様、世界を驚かせることができるかどうかは、メダル獲得の成否にかかっている。目標達成のカギを握るのは、男女とも「スタートダッシュ」である。

男子の桑水流裕策主将は日本出発の際、「楽しみ半分、緊張半分の、ほんと半々の感じです」と少し興奮気味に話した。

「ラグビー界でだれも知らない舞台というのが、緊張を加速させている要因かなと思います。誰も踏み入れていない未知の世界に我々が足を踏み入れて、しかも初戦の相手がニュージーランド。それはすごくやりがいを感じます。絶対、勝たないといけない」

昨年のW杯で日本は初戦で過去2度優勝の南アフリカに番狂わせを演じた。日本のリオ五輪の1次リーグ初戦は、過去のセブンズワールドシリーズで17回中12度も総合優勝したニュージーランドである。下馬評は相手が圧倒的有利。どうしたって、昨年のW杯の再現を期待したくなる。

そう言えば、キックオフのスペシャリストの桑水流主将は、「ぼくもそう感じています」と漏らした。

「ポイントはゲームの入りですね。キックオフです。アタックはボールをスペースにうまく運ぶ。ボールをリサイクルし続ける。ディフェンスは前に出る。タックルする。ボールを殺す。すぐに立ち上がる。これまでやってきたことを、ニュージーランド相手に全力でやりたいと思います」

セブンズは、前後半とも7分ずつ、あっという間に試合が終わる。スタートで勢いに乗ったほうが勝つ。だから、番狂わせが起こりやすい競技特性がある。もしも高速パスワークのニュージーランド相手に競り勝てば、いずれも格上のイギリス、ケニアにも勝機が生まれるだろう。