――あがり症で、プレゼンなどで自分の順番が近づくと、心臓がドキドキして声が震えてしまいます。
緊張するのは、ごく自然なことです。人間も動物の一種ですが、自然界の動物は、草原を歩いているとき、向こうから別の動物が来ると、食べられてしまうことを恐れて、緊張します。どのような動物も、全神経を使って、相手が自分に危害を加えないかどうか認識しようとする。緊張というのは、未知のものに対するときに生じる自己防衛反応なのです。
――聴き手の人数が多いとさらに緊張してしまうんですよね。1対1ならそれほど緊張しないのですが。
1対1で話すときと、1対100で話すのとは、同じだと思ったほうがいいと思います。相手の数が多くても、相手が1人のときと同じように、聴き手の表情をよく見て、自分の言葉が相手に刺さっているかどうかを確認しながら話すのがよいでしょう。聴き手がキョトンとした表情をしていたら、言い方を変えてみる。聴き手がウンウンうなずいてくれて、伝わっていることがわかれば、話す側もリラックスできます。
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(構成=八村晃代 撮影=市来朋久)