トランプ大統領がベネズエラで電撃的な軍事作戦を断行し、マドゥロ大統領夫妻を拘束した。トランプ氏は次に何を狙うのか。ジャーナリストの須田慎一郎さんは「今回のベネズエラ攻撃で中国・ロシアの防衛網の脆弱性が露見し、中東にも影響が広がっている。覇権を狙う中国にとっては最悪の展開になるだろう」という――。

※本稿は、須田慎一郎氏のYouTubeチャンネル「ただいま取材中」の一部を再編集したものです。

握手をする習近平国家主席とトランプ大統領
写真=中国通信/時事通信フォト
握手をする習近平国家主席とトランプ大統領=2025年10月30日、韓国・釜山

ベネズエラ攻撃は「パーフェクトゲーム」

現地時間1月3日、アメリカ軍はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領夫妻の身柄を拘束した。

今回の軍事作戦については、国際法違反ではないかという指摘も出ている。しかし、ベネズエラ攻撃後、アメリカ大使館関係者と連絡がついた際、彼らからは「パーフェクトゲームである」という言葉が発せられた。この一言が、今回の作戦に対するアメリカ側の認識のすべてを物語っているといえる。

1月5日、身柄を拘束されたマドゥロ大統領夫妻はニューヨーク州の連邦裁判所に初出廷した。いくつかの罪状で起訴されたが、マドゥロ氏はそのすべてにおいて無罪を主張している。加えて、自身は現在もベネズエラの大統領であり、今回の身柄拘束は不当であると訴えた。

次回公判は3月17日に開かれる予定である。いずれにせよ、アメリカによる電撃的な作戦によって、マドゥロ大統領夫妻の身柄が拘束されるという異例の事態となっている。

今回の電撃的な動きにおいて、最も衝撃を受けたのはベネズエラ側であることは間違いないが、それと同等のショックを受けているのが中国である。本日話を聞いたアメリカ大使館関係者も「中国」というキーワードに強く反応しており、「中国側はさぞ驚いたことだろう」と述べていた。