ジョン・カビラさん
国際基督教大学を卒業後、CBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)勤務を経て、J-WAVE開局からナビゲーターとして参加。長年にわたり『TOKIO TODAY』などを担当し、日本を代表する“朝の声”に。サッカーゲーム「Winning Eleven」シリーズの実況や、アニメ「きかんしゃトーマス」のナレーションなどで活躍。俳優の実弟・川平慈英と共に、熱いサッカーファンとして知られる。
ここは大都会。ビルとアスファルトに囲まれていると、つい季節を忘れがちになるもの。そんなとき、気がつけば足の赴く場所がある……。ナレーションのようですか? でも「サル ドゥ マキノ」は、まさにそんな店なんです。季節を先取りした料理が多く、行く度に新しいシーズンに入ることを気づかされる。時節の序章のような存在です。オーナーシェフの牧野さんはフランス、ストラスブールの日本総領事館で公邸料理人を務め、外務大臣賞も受けている国際色豊かな料理人。和のテイストとフレンチが融合した、ここでしか味わえない逸品をいただけます。こんなワンアンドオンリーな料理と雰囲気のある店に惹かれますね。
「bp」は、何を語らなくともかもし出される、松重マスターの渋いキャラクターが唯一無二。お客様も粋人ばかりで、僕はここで珍しいバーボンを静かに傾けています。松重さんは広告の世界で活躍され、バーをオープン。店内で流れるソウル、R&B、バラードの選曲は秀逸です。リクエストも受けてくれるので、往時を知る友人と静かに盛り上がっています。
僕は、基本的に食べものはその場にあるものでハッピーになれる性格です。最近の食への探究心は、バーベキューに集中しているかもしれません。去年は六週間で三回開催したこともありました。あるときは番組スタッフと、あるときはスポーツジムの若いトレーナーと、なぜか打ちあがってしまうんですよ、火の前で……。お店でプロの技を堪能するのも素晴らしいですが、メニュー会議を開き、買い物に行って自分たちで準備する参加型の食事も楽しい。バーベキューはできるだけ自分で焼きたいタイプで、素材はステーキ、ハンバーガー、スペアリブなど肉がメーン。今年挑戦したいのはアトランティックサーモンのフィレ。一晩水につけた厚みのある一枚木の上で焼いてみたいですね。
屋外で食事をするときには、音楽は欠かせません。スマホとBluetoothスピーカーをつないで、その場にいるみなさんの持ち寄りでBGMを流します。まずは「最近、何聴いてるの?」とリサーチ。そこから年齢層を見ながら、メンバーがわからない曲がないように、でも新しい発見も滑り込ませながら、プレイリストをつくっていく。これも仲間たちと生み出すイベントならではの、ワンアンドオンリーの魅力ですよね。