フリーアナウンサー 政井マヤさん

1976年、メキシコ生まれ。神戸育ち。メキシコ人の父と日本人の母の間に生まれる。上智大学文学部社会学科を卒業後、2000年にフジテレビ入社。バラエティから報道まで、オールジャンルをこなすアナウンサーとして活躍。07年、退社。以後、フリーとして幅広く活動している。現在、NTV「メレンゲの気持ち 家族の歳時記」に夫で俳優の前川泰之と隔週でレギュラー出演中。また、14年1月、日メキシコ交流年親善大使に任命された。


 

小さな子どもが2人いるので、なかなかゆっくりと外食できませんが、月に1度くらい、夫が「そろそろ外食に行きたいなあ」と言い出します。

そんなとき、よく訪れるのが広尾のメキシコ料理店「ラ・ホイヤ」。もう7~8年通っています。気取らない店構えで、フレンドリーな接客。とても居心地がよくて、子どもたちが一緒でも、それほど気兼ねせずにいられます。もちろん、肝心の料理の味も抜群。これぞメキシコ料理! という本格的な料理を味わえるんですよ。メキシコ人をはじめ、海外のお客様が多いことからも「本場の味」であるのがわかります。

必ず注文するのが、ビーンディップ。何種類かの豆をつぶしたやさしい味で、タコスチップですくっていただきます。子どもたちも大好きな一品です。

代官山の「アシエンダ デル シエロ」は、少しおしゃれして出かけたいモダンメキシカーノ。オープンしたときから気になっていたのですが、先日やっと行くことができました。そして代官山のど真ん中という好立地に、こんなに広々とした空間のレストランがあったなんて、と改めてびっくり。いいお天気の日は、テラス席も気持ちがよさそうです。

今年から日メキシコ交流年親善大使に任命していただきました。大好きなメキシコと日本の懸け橋になりたいと思っていますが、今回2店ともメキシコ料理店を選んだのは、メキシコ料理は食べれば皆が好きになる料理だ、と以前から思っていたから。野菜はたっぷり、お肉もさまざまな種類を使います。テキーラなどお酒との相性もバッチリ。辛さも自分好みに調節できますし、みんなでシェアすれば、いろんなメニューを食べながら、量も調整できます。

そして、気取ったメキシコ料理はメキシコ料理とはいわない! とさえ思っています。友達とわいわい気さくな雰囲気で楽しめて、いいことずくめなんですよ。栄養満点の料理をお腹いっぱい食べる。それが、メキシコ料理の神髄です。

食事は自分の気持ちに従って、体が欲していると感じたものを食べたいです。夫とは、その気持ちと体のリズムがほとんど一緒。食事は毎日のことですから、食べたいものが全然違うと、もしかしたらストレスになるかもしれないけれど、その心配がないのが助かります。

独身時代は「ひとりごはん」が平気だったんです。カフェでも牛丼屋さんでも一人で入って、「おいしかった!」と満足していました。でも、結婚して新しい家族ができて、毎日が賑やかな食卓になったからでしょうか。最近は「ひとりごはん」がちょっぴり苦手。誰かと一緒に「楽しく食べる」食事が何よりも私を元気にしてくれますね。