【田原】最後に1つ、失礼なことを聞かせてください。中澤さんは若くてきれいだから、広告塔的存在にすぎず、バックにほかの人がいると疑われたりしませんか。

【中澤】よく言われますが、気にしていません。私は私のことを好きになってもらうより、UPQの商品はいいよねって言われたい。そもそもUPQの商品は私1人の力ではなく、中国や韓国の仲間に支えられてつくられています。彼らにとっても、商品を好きになってもらうことが何よりうれしいはず。私自身の評価や評判はどうでもいいと思っています。

【田原】わかりました。これからも頑張ってください。

田原氏への質問:女子扱いされることが我慢できません

【田原】僕は男性と女性には違いがあると思っています。たとえば僕は恋愛相手として女性を選んでいます。それは意識した結果ではなく、自然にそうなっている。なかには同性を好きになる人もいますが、それを含めて本能です。

中澤さんを見て「美人だ」と思うのも、自然な感情の1つです。そうした感情を表に出せば、セクハラになりかねない。性差を理由に扱いを変えれば差別です。ただ、それにとらわれて足踏みするのはもったいない。社会としてセクハラや性差別に対処することは大事ですが、個人としては「言いたい奴には言わせておけ」とか、「むしろ性差を武器にしてやる」というくらい図太い人のほうが出世します。どう乗り越えるかは本人しだいです。

遺言:気にするな。図太い人が出世する

田原総一朗
1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーのジャーナリストに。若手起業家との対談を収録した『起業のリアル』(小社刊)ほか、『日本の戦争』など著書多数。
(村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)
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