大手家電メーカーが軒並み苦戦を強いられている中、ごくごく小規模なメーカーが元気だ。なぜ彼らは少人数で革新的な製品を生み出し、ヒットにつなげることができたのか。その秘密に迫る。

大企業にはできないことをやる

Cerevo創業者 岩佐琢磨氏
スマホで制御する電源タップ「OTTO」。大容量8個口のAC100ボルト差込口を内蔵。今年中に発売予定。

近年、ほんの数人規模の企業から、尖った家電が生み出されてヒットする事例が目につくようになった。長らく低迷する大手家電メーカーとは対照的である。

大手メーカーならいくらでも新しい製品をつくれそうに思える。だが、パナソニックでデジカメ等の商品開発に携わった後、Cerevo(セレボ)を創業した岩佐琢磨氏は、それはまったくの誤解という。