企画から2カ月で24製品を発表
【田原】UPQの商品発表は8月です。企画から2カ月で発表というスピードにまず驚きますが、スマホだけでなく家電も含め計17種24製品を発表した。これはどうして?
【中澤】量産を決めて発注してしまうと、あとは待つしかありません。その間、ポカンとしているのはつまらないので、いろいろつくっちゃいました。たとえばきれいな写真も撮れる14メガのアクションカメラや、タッチパネルの透明なキーボードを。
【田原】透明のキーボードが今、目の前にあります。これはどんな利点があるのですか。
【中澤】やだ、田原さん、利点は重要じゃないんですよ。これは見た目が未来っぽくてカッコいい。ユーザーのみなさんに使ってみたいなと思ってもらうこと。それが大事なんです。
【田原】そういうものですか。製品はみんな薄い緑色ですね。
【中澤】色を揃えたのは、UPQから世の中に対しての「はじめまして」の挨拶です。ですから、グリーンがコーポレートカラーというわけではなく、色は毎シーズン替わります。ファーストシーズンがグリーンだったのは、今年の流行カラーだったから。じつは、今年の流行を取り入れられるというのがUPQの強みの1つです。大手の携帯は企画から発表まで2年かかりますが、うちは2カ月。だから実際に流行っている色を確かめてから製品化できます。
【田原】ほかにはどこに強みがありますか。価格は大手に比べて安い?
【中澤】スマホは大手なら2万数千円くらいで、UPQは1万4500円。さっきのアクションカメラだと、大手が4万円前後で、UPQは1万5500円です。機能を抑えていることもありますが、同じスペックでも、私たちは人を抱えていないし、開発時間も短いぶん安くできます。
【田原】売れ行きはどうですか。
【中澤】ありがたいことに全商品、もうすぐ完売です。スマホやアクションカメラなど増産した商品も多いです。最初に「DMM.make STORE」に置いてもらったり、蔦屋家電さん、ビックカメラさん、ヤマダ電機さんなどあちこちから声をかけていただいたことが大きかったですね。