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書いて「見える化」すれば作業の流れがスムーズに
初級編「記録」(http://president.jp/articles/-/17207)の次に重要なのが、「書く」こと。
「みなさんに『メモを取るのはなぜですか』と尋ねると、『忘れないため』とおっしゃいます。でも、そうではありません。メモを取ったら忘れてもいい。むしろ忘れたほうがいいのです」
とワークスタイルデザイナーの悠木そのまさんさんはメモを取ることを勧める。メモを取らずに頭だけで覚えておこうとすると、脳は常にそのことを意識しておかなければならない。しかしメモを取ればそのことは一旦忘れ、安心して目の前の仕事に集中できる。それが効率化につながるのだ。
段取りを整理するときも同様。頭の中で「今日はあれをやって、次にこれをやって……」と考えているだけで脳のメモリは満杯になってしまう。悠木さんは、少し複雑な仕事に取り組むときは「段取りマップ」の作成を勧める。
「仕事の流れを簡単なフロー図などにして、手順を“見える化”すれば、作業の順番をいちいち考えたり、すべきことを思い出したりせずに済みます」
その際に大事なのが、「何に書くか」。書くのはノートでもスマホでもパソコンでもいいが、どこに書いたかわからなくなるのを避けるため、いつも同じものに書くこと。そしてすぐに取り出して見られるものにする。
そして、すべきことを書き出すにあたって大事なのが、「いつまでにこれをやる」と期限を切ることである。
「脳の基本回転数を上げるには、脳に適度なプレッシャーを与える必要があります。それには制限時間をあえて短めに設定するといいですね」(悠木さん)
30分かかる仕事なら、あえて25分で終わらせると決め、スピードアップを図るのだ。