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「時間差ランチ」で脳のピークタイムを逃さない
▼朝は最も頭が冴えている
仕事の効率を高めるためには、「いつ」「何を」やるかも大切だ。
人間の体にはバイオリズムがある。せっかく頭が冴えている時間帯に肉体労働や単純作業をする習慣をつけてしまうと、長いスパンで見れば大きな損失となる。
「1日のうち、自分が最も調子よく働けるゴールデンタイムはいつなのかを把握し、そこに一番重要な仕事をぶつけるべき」と言うのは米国公認会計士の午堂登紀雄さんだ。
「私は午前中に頭が冴えているので、企画立案や執筆は午前に行い、午後は人と会うなどします」(午堂さん)
午堂さんが会社員時代、管理職になって真っ先にしたことが、「午前中の会議の廃止」だという。午前中はそれぞれが一番大事だと思う仕事に集中する時間と決めて、ミーティングは午後や夕方に回したのだ。個人差はあるものの、やはりほとんどの人にとって、朝は最も頭が冴えている時間帯だ。
心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんも「朝は夜よりも仕事ができる」と言う。
「同じ作業を朝・昼・晩と1日のいろいろな時間帯でやってみたことがあります。その結果、朝は1時間で終わった仕事が昼には1時間15分、夜は1時間30分かかりました。私は朝それほど強いわけではありませんが、それでも時間が遅くなるにつれ、25%ずつ作業時間が長くなっていきました」(佐々木さん)
とはいえ朝からいきなり難しい仕事に取り掛かりたくないときもある。まだ完全に目が覚めていない場合は、アイドリングタイムも必要だ。佐々木さんによれば、肉体的なピークは午前11時から午後2時の間だという。
「精神力のピークが訪れるのは、昼です。つまり肉体的にも精神的にも最も仕事がはかどるのは12時頃から。多くの会社でランチタイムが12時からと決まっているのは、間違いかもしれませんね」
悠木さんも「私はデスクワークの日には、午後2時頃に昼食をとります。正午過ぎが最も企画分析力が高まるから。考えごとはこの時間帯に限ります」と話す。