忘れてはならないのが、休憩を適宜はさむことだ。

「やる気を保つには、定期的に休憩を入れたほうがいい。まったく休まずに続けていると、緊張の糸が切れたとたん、再び集中するのが難しくなってしまいます」(佐々木さん)

具体的には60~90分に1度、10~15分の休みを取ったほうがいいと、ワークスタイルデザイナーの悠木そのまさんは言う。

「ずっと同じ作業をしていると脳は退屈によって疲れてしまい、作業効率が落ちることがわかっています。だから休みを取ったほうが、むしろ効率がいいのです」

切羽詰まっていて休めないときは、交通費精算やコピーなどの雑用をするだけでもいい。脳がリフレッシュされて、再び仕事に集中できる。

米国公認会計士 午堂登紀雄(ごどう・ときお)
中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、経営コンサルタントとして活躍。現在はスモールカンパニーを複数所有するビジネスオーナー兼個人投資家として活動。
 
ワークスタイルデザイナー 悠木そのま(ゆうき・そのま)
慶應義塾大学法学部卒業。多様な事業の立ち上げと運営の経験をふまえ、段取りのテクニックとノウハウをメソッド化。産能マネジメントスクールで講座を行い、人気を博す。
 
心理学ジャーナリスト 佐々木正悟(ささき・しょうご)
コペル英会話教室オーナー校長
獨協大学卒業後、ドコモサービス勤務を経て、米アヴィラ大学心理学科卒業、ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年帰国。専門は認知心理学。
(向井 渉=撮影)
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