学生時代は官僚志望。失敗して銀行へ就職するも、1年半で転職。そこも2年で辞め、起業。だが、次第に資金繰りが悪化。倒産寸前に。起死回生を――彼が選んだのは、因習が支配する水産流通業だった。
水産の素人がウケた4つの理由
【田原】松田さんは前職を辞めて、いよいよ八面六臂を創業します。いままで鮮魚の話はまったく出てこなかったけど、どういうきっかけで水産関係の流通をやることになったのですか。
【松田】前の会社にいるとき、水産流通系の人と意見交換する機会がありました。最初にお話ししたように、卸業者と飲食店のやりとりはいまだに電話とファクス中心で問題が多い。それはITで解決できると気づいたのですが、当時は飲食店の料理人さんがインターネットで注文できるハード環境が整っておらず、時期尚早ということで話が流れました。しかし、私が独立を考えた10年は環境に変化があって、事業として成立する目が出てきた。ちょうどいいと思って、この水産流通分野で起業しました。
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