自分が入っている保険はこれでいいのか? 見直すなら、どこをどう変えるべきか? 「あなたが入るべき保険」を判定する。
就業不能時の所得を補償する損害保険がある
自営業やフリーランスが加入する国民健康保険には、ケガや病気で働けなくなったときに収入を保障してくれるサラリーマンの「傷病手当金」に当たるものがない。
仕事を休めば、医療費がかかるうえに収入も減る“ダブルパンチ”を食らう。医療費は国民健康保険や医療保険(入院保険)で備えるとして、収入減をカバーするものとしては損害保険の「所得補償保険」がある(図参照)。
なお、この商品は生命保険の「収入保障保険」とは似た名前だが完全に別モノ。また免責期間が数カ月と長い「長期所得補償保険」「就業不能保険」とも、特性が異なるので注意したい。
▼フリー・個人事業主の保険を見直し!
【住まい】持ち家【年収】世帯年収700万円
→現状のプラン
○検討したほうがいい [終]=終身保障
◆夫の保険
【所得補償保険】
【医療保険】○入院保険[終]○入院時手術[終]○先進医療[終]○ガン診断時[終]○ガン通院[終]
◆妻の保険
【医療保険】○入院保険[終]○入院時手術[終]○先進医療[終]○ガン診断時[終]○ガン通院[終]
→標準的なプラン
月額:14,800円
◆夫の保険の内訳
【所得補償保険】月額保険料 8400円(※)、補償金月額 35万円、てん補期間 2年、免責 4日 ※44歳まで保険料同額、以降5歳ごとに値上がり。
【医療保険(入院保険)】月額保険料 4100円、保障/払込期間 終身、入院日額 5000円、入院時手術 5万円、先進医療 2000万円、ガン診断時 50万円、ガン通院 日額 5000円
◆妻の保険の内訳
【医療保険(入院保険)】月額保険料 2300円、保障/払込期間 終身、入院日額 3000円、入院時手術 3万円、先進医療 2000万円、ガン診断時 50万円、ガン通院 日額 3000円
※プランは年齢・年収・持ち家の有無などの設定を基に、一般的な保険で構成した場合の目安。「優良体割引」等考慮せず。収入保障保険は最低支払保証期間5年、入院保険は1回60日を限度、通算1095日を限度としています。
大阪市立大学卒業後、三井海上(現・三井住友海上)に入社。2004年、豊富な商品知識と業務経験を持つ保険会社のOB・OGを中心とする代理店、東京プロビジョン設立。著書に『保険は今より6割安くできる!保険会社の社員が家族にしか教えない保険の「超」見直し術』(東洋経済)ほか。