タワマンは管理費と固定資産税がバカ高

調べてみると、マンションの平均管理費は月1万661円、平均修繕積立金は月1万783円ですが、修繕計画の多くは、15年目、30年目などの節目に大規模修繕があり、購入時から段階的に修繕積立金が上がることが多いようです。

販売する側は、顧客に物件の費用を少しでも安いと感じてもらうために、購入当初の修繕積立金額を低く抑えているマンションもありますが、住み続けるのならいずれは毎月の修繕積立金の値上がりか、大規模修繕時の一時金で負担しなければなりません。

さらに、最近人気のタワーマンションになると、毎月の管理費と修繕積立金が4万~5万、というのもよくある話です。5万円とすると、年間60万円の管理費と修繕積立金にさらに固定資産税がかかります。

仮に、固定資産税を60万円とすると(一戸建てよりも高いことが多いのは、マンションのエントランスなど共有部も資産に数えられるため)、年間120万円ですから、50年住むとしたら単純計算で6000万円もかかるのです(実際には、修繕積立金の上昇や一時金などがあります)。買うことだけでなく、買った後の総費用も忘れずに、買う前に確認してくださいね。

さて、ここまで「賃貸 vs 持ち家」という視点からお伝えしてきましたが、マイホームは買ったらゴールではありません。買ってからが、新生活のスタートです。

マイホーム購入を決めた人の多くは、「上下の音を気にせずにゆっくりと家で過ごす時間を持ちたい」「ペットを飼いたい」などの、自分のライフスタイルに沿った生活をベースに決断しています。

ソントクよりも、自分が大事にしているものがわかった瞬間に、家を買う・買わない、という選択が明確になっているのです。

金利や税制などもマイホームのきっかけになりますが、「今だけ」ではなく、将来の家計の収支変化やマイホームを買った後の費用も考えて、検討してくださいね。

【関連記事】
30年後も価値が落ちない駅、暴落する駅
ズバリ計算! あなたが買える家の価格
「中目黒vs浦和」住んで実感、お金の不安、生活の不満トップ5
"賃貸と持ち家、生涯コストは同じ"のウソ
10年後も値下がりしないマンションの共通点