物件を比べるほどグレードの高い家が欲しくなる

長年、景気低迷が続いていた日本だが、経済政策効果や東京オリンピック、はたまた消費税アップの影響もあって、マイホームを購入したい人が増えている。週末ともなると、マンションのモデルルーム見学の予約はいっぱい、戸建ての住宅展示場には屋台まで出ているところもあり、ちょっとしたお祭り状態だ。

マイホーム探しは基本的には楽しい。だからこそ、この雰囲気に飲まれ、資金繰りよりも先にモデルルームに出向いてはいけない。「話を聞くだけ」という気持ちで行っても、先方は売る気マンマン。最近は、売り手も強気で、「あなたが買わなくても、すぐに売れちゃいますからご心配なく」との態度で、買い手の気持ちを煽ってくる。

たしかに3000万円と4000万円の物件を比べたら、それはグレードの高い家が欲しくなるに決まっている。それでなくても、最近の新築マンションは高級ホテルのような雰囲気で、本当にステキ。狭い土地に建つ3階建ての戸建てにしても、ハイソな家庭が築けそうなデザイナーズ物件のような印象だ。ステキな物件を目の前にすると、誰でも「欲しい」「買いたい」との思いが先に立ち、比べるほどにだんだんとお金の感覚がマヒしていくのだ。

マイホームは借金をして買うことを忘れないで欲しい! 身の丈に合わない物件を買うために多額の借金をすると、長期間、家計が苦しくなり、最悪の事態では家計破綻になり、家を売るなんてことになりかねない。実際、高すぎる物件を購入したあと、世帯収入の変化や子どもの教育費増大でローン返済が滞る人が少なくないのだ。