「わが家の実力」で買える価格を計算しよう

そこでズバリ! “わが家の実力”で買える物件価格の目安を出してみよう。

それは「今の家賃」と「1回当たりのボーナスの余裕資金」と「頭金」から算出できる。

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借入限度額の目安

まずは表を使って「借入限度額の目安」を知ろう。横軸の「毎月返済額」に現在の家賃、縦軸にはボーナスから払える金額を当てはめて欲しい。現在、返済できる無理のない数字として、金利は全期間固定2.2%で、返済期間30年で計算している。購入価格の目安を出すときは、この表でわかった借入限度額の数字を守らないとダメ!

毎月の返済額が10万円で、ボーナス1回につき10万円(年間20万円)の場合は、3070万円の物件価格なら安心。それはあなたが今、欲しい物件の価格と比べて少ないかもしれない。あとはプラス・オンで頭金がいくら出せるか、だ。もし住宅ローンの頭金に500万円を出せるなら、3570万円の物件が買えることになる。

念のため、マイホームを購入する際には、物件価格に加えてあれこれ諸費用もかかる。諸費用の目安としては、新築なら物件価格の3~6%、中古なら6~9%の現金が必要だ。つまり、頭金のほかにもこれだけの貯金が必要ということ。また、マイホームを持つと、マンションなら住宅ローンのほかに管理費や修繕積立金を納め、戸建てなら自前でリフォーム資金の積み立ても必要。さらに毎年、固定資産税がかかることもお忘れなく。

結論として、マイホームが欲しいと思ったら「買える物件価格を出してから、物件を見る」の、順番を守ること。安心して暮らせる資金と、メンテナンスの行き届いたマイホームがあってこそ、住宅ローン完済間近の“老後”が安泰となるのだから。

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。