減量すると、なぜお金が貯まる体質になるのか
30代までは食べても食べても太れない体質で、どうやったら太れるのか教えてほしいくらいでした。ところが、40代になったころから一変。どんどん体重が増えていきました。そして、45歳になったころには、ついに30代のころに比べて9kg近く体重が増えてしまいました。
と言っても、徐々に体重が増えることを、最初は気にしていませんでした。
ただ、昨年発刊した自著の表紙に載った「ふくよかすぎる自分」に衝撃を受けました。肥満とまではいえないまでも、写真の自分は自分ではない。そう感じました。写真をじっと睨み付け、私は、決意しました。「ダイエットしよう」。家族や会社のスタッフにも宣言しました。
子どものころには「骨皮筋衛門(ほねかわすじえもん)」とまで呼ばれた自分が、まさかダイエットすることになるなんて……。夢にも思っていませんでした。それだけに、ダイエットにまったく興味がありませんでしたが、調べてみると世の中にはたくさんのダイエット術の情報があふれているものです。
いろいろと調べてみましたが、ほとんどが「摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やす」ということ。あとはどうすれば自分を管理しやすいか、といったバリュエーションです。
一方を減らし、一方を増やす。「できるだけ収入を増やし、ムダな支出を減らす。コツコツお金を貯めていきましょう」。まるで、私たちが日ごろからアドバイスしている家計の見直しと同じ考え方です。
ここは家計の見直しの専門家らしく、しっかりと計算し計画的に痩せることに決めました。
まずは目標づくりです。
最終的には9kg減量し、30代のころの体重に戻すことが目標です。
短期的な目標として2カ月で6kg痩せることとしました。
素人が無理するといろいろと問題が出てくると思われるので、短期目標を達成後の次の段階で修正し最終目標を達成することにしました。
次に調べたのは、脂肪1kgが7000kcalということ。
この7000kcalを消費するか、摂取量を減らせば理論上は1kg痩せるわけです。現在、デスクワーク中心の生活をしている私の1日の消費カロリーは2200kcal程度と見込みました。年齢、身長、体重から基礎代謝量が1600kcal程度と計算されます。それ以外が600kcal程度ですね。
私が参考・活用したのはこちらのサイトです。
<基礎代謝量の計算ができるサイト>
http://keisan.casio.jp/exec/system/1161228736
<ウォーキングで消費できる熱量が計算できるサイト>
http://keisan.casio.jp/exec/system/1161228742
ここから、2カ月(60日)で6kg減らすためには、7000kcal(脂肪1kg分のカロリー)×6kg÷60日=700kcal/日の消費カロリー超過を作らないとなりません。消費カロリーが2200kcalなら摂取カロリーを1500kcalに抑えることが必要という計算です。